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雷の光を「雷光(らいこう)」と呼ぶ。「雷」「かみなり」は季語としては夏を表す。 雷の事を稲妻(いなずま:古来の表記は「いなづま」)とも呼び、稲妻の光を稲光(いなびかり)と呼ぶ。稲妻は秋の季語である。稲妻・稲光の語源については日本では稲が開花し資産運用 する旧暦(太陰暦)の夏から秋のはじめにかけて雨に伴い雷がよく発生するため、また落雷した田では稲が良く育った[1]ため稲穂は雷に感光することで実るという理解が生まれ、雷を稲と関連付けて稲の「つま(=配偶者)[2]」と解し「いなづま」あるいは「いなびかり」と呼ぶようになったといわれている。 ギリシャのゼウス、ローマのユピテル(ジュピター)は天空の雷神であり最高神である。マライ半島のジャングルに住むセマング族でも雷は創造を司る最高神であり、インドシナから南中国にかけては敵を滅ぼすため石斧をもって天下る神として落雷を崇める。欧米ではカシが特に落雷を受けやすい樹木とされたのでゼウス、ユピタス、北欧神話のトールの宿る木として崇拝した。欧州の農民は住居の近くにカシを植えて避雷針がわりとし、また犬、馬、はさみ、鏡なども雷を呼びやすいと信じたので雷雨が近づくとこれらを隠す傾向があった。雷雨の際に動物が往々紛れ出ることから雷鳥や雷獣の観念が生まれた。アメリカ・インディアンの間では巨大な鳥を雷獣と考え、その羽ばたきで雷鳴や稲妻が起こると伝えられた。 日本神話においても雷は最高神という扱いこそ受けなかったが、雷鳴を「かみなり(神鳴り)」ということからもわかるように雷を神々のなせるわざと見なしていた。天津神の1人で天孫降臨の前に葦原中国を平定したタケミカヅチ(建御雷、武甕槌)はそういった雷神の代表である。投資信託 を祭った神社に「雷電神社(板倉雷電神社など)」「高いかづち神社」などがあり、火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)・大雷大神(おおいかづちのおおかみ)・別雷大神(わけいかづちのおおかみ)などを祭神としている。 日本では方言で雷を「かんだち」とも言うが、これは「神立ち」すなわち神が示現する意である。先述した稲妻の語源が示すとおり、雷は稲と関連づけられている。霊異記や今昔物語にあるように雷は田に水を与えて天に帰る神であったため、今でも農村では雷が落ちると青竹を立て注連縄(しめなわ)を貼って祭る地方がある。 雷神は平安時代になると、天神の眷属神として低い地位を占めるようになった。 また雷が起きると、落雷よけに「くわばら、くわばら」と呪文を唱える風習がある。これは、菅原道真の土地の地名であった「桑原」にだけ雷(かみなり)が落ちなかったという話に由来する。平安時代に藤原一族によって流刑された道真が恨みをはらすため雷神となり宮中に何度も雷を落とし、これによって藤原一族は大打撃を受けた。このとき唯一、桑原だけが落雷がなかったので後に人々は雷よけに「桑原、桑原」ととなえるようになったといわれる[3][4][5]。 雷神は古くから美術に表現されてきたが絵では京都建仁寺の俵屋宗達筆の障壁画、元禄時代の尾形光琳の作など、彫刻では日光東照宮、京都三十三間堂などのものが有名である。 上空と地面の間、または上空の雷雲内に外国為替証拠金取引 が生じた場合の放電により起きるとされる。雷を発生させる雲を雷雲と呼ぶ。雲内での放電を雲間放電(cloud to cloud lightning:CC; inter cloud lightning:IC; cloud flash:CF)、雷雲から地面への放電を対地雷(cloud to ground lightning:CG)と呼ぶ。対地雷には上向きと下向き、正極性(+CG)と負極性(-CG)の分類があるから対地雷は結局4種類ある。 ただし、近年(1980年代〜)ではレッドスプライト等の雷雲上空の発光現象も発見されている(中間圏発光現象)。 雷の発生原理は、主に以下のような説で説明されている。 雷雲地表で大気が暖められることなどにより発生した上昇気流は湿度が高いほど低層から飽和水蒸気量を超えて水滴(雲粒)が発生して雲となり、気流の規模が大きいほど高空にかけて発達する。 この水滴は高空に達すると氷結してあられ、氷の結晶となり上昇気流にあおられながら互いに激しくぶつかり合って摩擦されたり砕けたりすることで静電気が生じる。この時、雲の上層には正の電荷が蓄積され下層には負の電荷が蓄積される。 急激な上昇気流により低層から高空まで形成される雷雲は主に積乱雲などで構成され、熱雷(俗に夏雷)と呼ばれる。同じ積乱雲でも寒冷前線上などに発生する場合、また温暖前線などで同様の原理が発生した場合の雷は界雷と呼ばれる。上昇気流が台風などによる場合は、渦雷(うずらい)と呼ばれる。なお前線に向かって湿った空気が流れ込むことにより発生した雷など、熱雷と界雷の両方の特性を併せ持つものは熱界雷と呼ぶ。 雷のアニメーション上層と下層の電位差が拡大して空気の絶縁の限界値を超えると電子が放出され、放出された電子は空気中にある気体原子と衝突してこれを電離させる。電離によって生じた陽イオンは、電子とは逆に向かって突進し新たな電子を叩き出す。この2次電子が更なる電子雪崩を引き起こし、持続的な放電現象となって下層へ向って稲妻が飛んでいく。 また下層の負電荷が蓄積されると、今度は地上では正の電荷が静電誘導により誘起される。この両者の間でも、電位差がある一定を越えると放電が起きる。 これらの放電は、大気中を走る強い光の束として観測される。これは日本では稲妻と呼ばれ、地上との間の放電を特に落雷と呼ぶ。1回の放電量は数万〜数十万アンペア、電圧は1〜10億ボルト、電力換算で平均約900ギガワット(=100ワット電球90億個分相当)に及ぶが時間にすると1/1000秒程度でしかない。時間単位の電力に換算するとおよそ0.4kW/hであり、家庭用省電力エアコンが1時間消費する電力に匹敵する。 この間を細かく分けると、落雷(負極性の雷)においては雷雲から最初に伸びる光の弱い先駆放電(ステップリーダー)、大地側から迎えるように伸びるストリーマー(線条・先行放電)、両者が結合して大量の電荷が本格的に先駆放電路に流入する主雷撃の3段階に大別され、電位差が中和されるまで放電が続く。 主な夏雷は電子は雲から地表に、電流は地表から雲に流れる(電流を参照)。冬雷の場合はその性質上これとは逆に電子は地表から雲に、電流は雲から地表に流れる。 ファイル|ヘルプ放電現象が発生したときに生じる音である。 正確には雷が地面に落下したときの衝撃音ではなく、放電の際に放たれる熱量によって雷周辺の空気が急速に膨張し、音速を超えた時の衝撃波である。 落雷で折れ、幹が裂けた木雷の被害は直撃雷、側撃雷、誘導雷、侵入雷等に大別される。 直撃雷とは雷の電撃を直接受ける状態、側撃雷は直撃雷の周りに発生する高い電位差をいう。誘導雷とは、雷雲に発生した静電エネルギーと対になる地面に誘起される電位差をいう。侵入雷とは誘導雷や側撃雷と似ているが、これは建物の接地極・接地線を介して建物内部に影響を及ぼす現象である。 感電などによる人的な被害。雷雲発生時に野外でのスポーツ(ゴルフなど)や作業中に雷撃を受け、命を落とすことが多い(直撃雷、側撃雷)。 変電施設などへの落雷による停電(直撃雷、側撃雷、誘導雷)。 送電線への誘導雷に伴う、異常電流の発生(雷サージ)による電気機器の損傷。 上空を飛行中の飛行機に落雷し、機体に穴が開いたことがある。 家などの建造物に落雷し、火災になったことがある。 家屋(またはその周辺)に落雷し、屋根、壁、窓ガラスなどが大きく破損することがある。これは稲妻周辺の空気が瞬時に膨張したためと考えられる。 雷が直接地面に落ちた場合その地点に大きな穴を生ずることがあるが、これは雷による大電流により内部にある水分が爆発的に蒸発することによる(水蒸気爆発)。